食べ物がおいしいとか都会から高知にきたら嬉しい事もいっぱいありますが、がっかりすることも当然あります。そのうちの一つが公共機関じゃなかろうかと思います。都会と単純比較で不便でだめといっているのではありません。その理由を以下に述べます。

まず利用するのはJR、とさでん交通(路面電車・バス)に限られるのですが、JRは街中暮らしにはほぼ使えません。通勤・通学に利用する程度で、あとは伊野の免許センターに行く時くらいです。
もちろん県外に行く時も使いますが、南風号の乗り心地の悪さは全国47都道府県すべてを旅してきた私の個人判定ではワーストワンです。県外に行く前に南風で体力をうばわれます。私のHPゼロにする電車(正しくはディーゼルにつき列車です)、それが南風です…

残るはとさでん交通の路面電車・バスになりますが、これもまた問題を抱えています。財政的な問題はさておき、まず路線の問題があげられるかと。
とりあえず生粋の高知県人でもバスをほとんど利用しない人が結構います。これが問題を物語っていると思うのですが、とりあえず情報が少ないんです。
ちなみにとさでん交通の公式サイトでバスの路線図を見てみてください。

とさでん交通 バス路線図

いわゆる概略図しかありません。実際の地図上に路線を書いたような路線図はないので、このバス停が一体地図のどの辺にあるのかというのは、近くに住んでいる人しかわかりません。
例えば桂浜に行きたいな…と思って、じゃあ実際桂浜のどの辺にバスが止まるのかといった情報が皆無です。バス停から龍馬像まではどれくらいの距離があるのか、歩いてすぐなのか、それともちょっと歩くのかなどと調べたくてもバス会社の公式サイトでまったくわからないという体たらくです。
バスを利用する人は自分で車を運転できないような人が多いのでバス停から歩く距離は死活問題だと思います。

料金が高いのは採算を合わすために仕方ないとしても、まあこれが悪循環で、
 なんとなく高そうだし、バス停がどこにあるかわかんないから乗らない
   ↓
 財政悪化につき料金値上がり
   ↓
 このエンドレスループ

ではないかと思います。
高知市ぐるりんバスという100円バスで便利なものもありましたが、これも利用者減のため廃止となっています。このように使わないから減る・廃止されるという流れが今高知県の公共交通で起きています。これはどこの地方都市でも同じですが、富山の路線改革なども見習って是非改善してほしいところです。

がっちりマンデー 富山のライトレール改革

ぐるりんバスがなくなり、路面電車が市内均一区間とかいう200円とかいうアホ高い区間を設けたせいで街中を移動する時に非常に不便になりました…

今、高知市の中での人口分布がどうなってるかとさでん交通は把握できているのでしょうか。ぱっと見た感じ今は杉井流などの高知インターの付近でかなり住宅が増えましたよね。杉井流からインター・イオン方面などの路線を検討してはどうなのかなとか、あと大津バイパスを走るバスが案外少ないことも前から気になっていたのでその辺も増やせばどうかとか。あとはやはり昔からの町(上町・万々などの西方面)は路線も充実した印象ですが、その辺は高齢化が進んで案外空き家が多かったりするイメージなのでもっと新興住宅地的な位置にある東の大津や高須方面などへの料金や路面電車の本数増加なども期待したいと思います。
あと、バスがやたらめったら大きいやつが多いのですが、マイクロバス程度の大きさでいいから本数増やしてくれた方がよさそうとかも思います。でもこれは車体買換えになると相当な負担があると思うので大変でしょうね。
路面電車は路線図なくとも走ってるのが見えやすいのでどの場所に大体電停があるなどは知ってる方も多いと思いますが、ひとまずとさでん交通は路面バスの情報発信をちゃんとやるべきだと思います。

各家庭に路面図を配布する

これくらいの事をしないと利用客は増えないと思います。

いろんなイベントに行く時に駐車場があるか確認できないと怖くていけない高知県人の人はいっぱいいると思うので、そういう時に「今日はバスで行ってみる?」という会話ができるようになればいいなと思います。

スポンサーリンク